2023年10月07日

靴修理

靴を修理するタイミング

長年同じものを使用しているという方であれば、そのものに対して愛着が湧いていると思います。 愛用のものは人によって異なる中で、特に靴にこだわりがあるという方は多いでしょう。 お気に入りの靴を長く使用するためには、日々のお手入れに加え、修理するタイミングを見極める事が大切です。そこで、靴修理のタイミングについてご紹介しますので、修理をお考えの方は参考にしてみてください。

ヒール

靴修理のタイミングを見極めるポイントとして、ヒールは最も注意するポイントです。かかとを擦って歩くと、地面との摩擦から徐々にヒールが削れていき、斜めになります。ヒールが削れる事によってバランスが取りづらくなり、歩き方にも影響する事も考えられます。 すり減っていても放置されがちですが、ヒールが削れ過ぎる事で修理費用が高くなる場合もありますのでこまめにチェックする事が大切です。土台とヒールが分かれているタイプの靴の場合は、ゴムがすり減ってきたと感じた際に修理を依頼すると良いでしょう。

つま先

つま先もヒール同様歩き方が影響してくる箇所ですが、この他にも壁や物に当ててキズがついてしまう事も珍しくありません。軽度のダメージであればご自身である程度対処する事が出来るかもしれませんが、裂けたり穴が開いたりするとご自身で修理するのは難しいでしょう。 キズや穴は専門店に相談する事で修復する事が可能な場合もありますので、お気に入りの靴は処分する前に一度専門の靴修理店へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

ソール

見えない箇所である事から意外と見落とされがちなソールは、ダメージが蓄積されやすい箇所でもあります。そのため、ダメージに気づかずに放置する事で底が削れていき、穴が開いてしまうといった事もあります。歩いている際、底に違和感があれば底を指で押して凹みを確認してみましょう。 柔らかいと感じた場合は修理を行うタイミングです。道端には何が落ちているか分かりません。底に穴が開いたり薄く柔らかくなったりすると危険なので、早めの修理をおすすめします。

靴の構造に関する豆知識

靴にはティンバーランドやニューバランス、ダナーなど様々なブランドがあり、多くの方がこだわりを持って靴をお選びになっていると思います。毎日使用するものですので、靴の製法や素材、それぞれの特長を把握し、好みのものを見つけてみてはいかがでしょうか。 特長を把握しておくと、靴修理の際も適切な方法で修理やメンテナンスをする事が出来ます。

靴の製法は大きく分けて三つの方法があります。下記では製法の種類とその特長をご紹介します。

靴の製法

セメント式 セメント式は、製造工程が少なく大量生産に向いているという特長が挙げられます。屈曲性に優れ多くの婦人靴にこの方法が用いられており、他の靴の製法とは違って靴の表底を接着して作るため底の縫製痕が残らないというのも特長の一つです。

マッケイ式 靴の中でも高級靴に位置づけされているものは、マッケイ式の製法が用いられる事が多いとされています。靴の表革と表底の内側を直接縫っていくマッケイ式を用いた靴は、履き心地が良く足に馴染みやすいです。柔らかい素材を使用する際に適した製法です。

グッドイヤーウェルト式 グッドイヤーウェルト式とは、中底のリブの作り方によって特徴が変わる製法です。靴自体に安定感が生まれますので、疲れにくく歩きやすいでしょう。靴製法の技術が発達しこの製法の靴は減っていますが、本格的な高級靴には今でも用いられる事があります。

靴底に使われる素材

地面と直に接する靴底にも様々な素材が使われています。 衝撃を吸収するために欠かせない箇所であるため、靴修理の際には靴底に注目する事も大切です。

ラバーソール ゴムを使用した素材の靴底のラバーソールは、滑りにくいという特長があるため、雨の日でも安心して履く事が出来ます。耐久性にも優れていますので、近年は消耗が激しいかかとに使われる事が多くなりました。

ウレタン底 発泡したポリウレタン樹脂を靴底として活用したものをウレタン底と言います。 ラバーソール同様、耐摩耗性に優れていながら軽いという特徴があり、長時間歩いていても疲れにくいです。

革底 高級靴に使用される皮革は通気性や吸湿性に優れ、靴独特のムレがありません。 また、足に馴染みやすく履き心地が良いです。ビジネスシーンだけでなく、フォーマルシーンでも活躍する素材です。

靴を長持ちさせるための秘訣

お気に入りのアイテムは長く使いたいものですが、そのためには日々の使用方法に注意する必要があります。みなさんは、靴を大切にしていますか?お気に入りの靴を長く使うためには、使用方法に注意する事も大切です。

ローテーションで使用する

靴を履く際のポイントとして、ローテーションで使用する事をおすすめします。新しい靴を購入したらそれを毎日履く方もいらっしゃると思いますが、足裏も一日のうちにたくさん汗をかくため、靴が汗を吸収する事になります。毎日履き続ける事で湿気が溜まり、カビなどの原因になる事もあります。 また、一足だと靴底のすり減りや汚れなど、素材そのものの傷みも早くなります。靴を何足か揃え、ローテーションして履く間隔を空ける事により、お気に入りの靴が長持ちします。

雨の日の対処方法

お気に入りの靴を履いている時に突然雨が降り、靴が濡れてしまう事もあります。そういった時は濡れたままの状態にせず、新聞紙などの不要な紙を活用して水気を取ります。新聞紙は、インク写りを防ぐため大雑把に水気が取れたらすぐに取り出します。 ある程度の水気が取れた後は柔らかい布を丸めて入れて、残りの湿気を取ります。布を入れておく事で、湿気を取るだけでなく型崩れ防止にも繋がります。翌日は陰干しして、完全に乾いたらシュークリームを使う事で綺麗な状態を保てます。

靴の種類に合わせた歩き方

靴を長持ちさせるためには、歩き方にも注意する事が大切です。 靴といっても形は様々ですので、種類に合わせた歩き方を心掛ける必要があります。例えば、ヒールのある靴はつま先とかかとを同時に着地させる事がポイントです。 通常の運動靴や革靴といったヒールのないタイプの靴はかかとから着地するのが正しい歩き方とされていますが、ヒールのある靴はかかとから着地すると狭い範囲に体重が掛かるため、ヒールの劣化に繋がります。靴を長持ちさせるために、歩き方にも注意してみてください。

靴をお手入れする際のポイント

毎日使用する靴にこだわりがある方は多いと思います。 ティンバーランドやクラークス、ダナーなど、靴には様々なブランドがあり、それぞれが好みのブランド靴を愛用している事でしょう。靴を長持ちさせるためには、素材に合わせた方法でお手入れをする事が大切です。

汚れやホコリを落とすブラッシング

靴のお手入れを行う際は、まずブラッシングを行います。特に、ソールと靴本体の縫い目箇所は汚れが溜まりやすいため、見落としがちです。 汚れが残っていると綺麗にお手入れする事が出来なくなってしまいますので、念入りに行いましょう。スエードタイプの靴で汚れが落ちにくい場合は、固形タイプの専用クリーナーで汚れを落とします。

素材に適した靴クリーナーの使用

ブラッシングを終えた後は、専用のリムーバーを使って汚れと前回の古いクリームやワックスを落とし、素材に合った靴クリーナーで磨いていていきます。 クリーナーを靴に直接つけるとシミや色落ちを招いてしまう恐れもあるため、布に取って使う事が大切です。全体的に素早く靴クリーナーを伸ばした後は、ブラッシングで均一に馴染ませます。さらに布やグローブクロスなどで仕上げ磨きをすると、よりツヤが出ます。

後のお手入れのための防水スプレー

全ての作業を終えた際に、防水スプレーを活用する事もポイントです。防水スプレーをかける事により、水分だけでなく油分からも靴を守ってくれますので、靴の劣化を防ぐ事に繋がります。その他、汚れがつきにくくなるというメリットもあり、次にお手入れする際も楽になるでしょう。 防水スプレーを活用する際は、ある程度離して全体的にかける事が大切です。スプレー後はしっかり乾かしてから履きます。日々のお手入れを行っていても、長い間使用しているとソールが削れてきたりキズが目立ったりする事もあります。

岡山で靴修理なら

岡山県倉敷市で営業している当店では、様々な種類の靴修理に対応しております。郵送での修理にも対応しているため、岡山県以外にお住まいの方もご相談頂けます。 見積りをお出しいたしますのでので、料金が気になる際にはお気軽にお問い合わせください。